――CMで手越さんが乗っているランボルギーニは手越さんの愛車だとか。
井上: そうです。手越さんが自分で運転してきて、撮影現場では細かな位置まで自分で合わせてくれました。また、哀川さんの背景に映っているカブトムシパネルは、哀川さんのマネージャーさんと打ち合わせしたときに、「カブトムシパネルって、実際に自宅に置いてあるのですか?」といった話が出て、「だったら、部長の席の後ろに置いちゃおう」と撮影の直前に決まりました。よく見た人だけが分かる小ネタがいろいろ入っているんです。
青木: あと、哀川さんから「撮影現場に着いたよ」といった連絡があって、迎えに行ったところびっくりしました。哀川さんは衣装のほかに、パネルを5枚ほど抱えていたんですよね。出演者の私物を出してもらうことによって、よりリアルに見えるほか、そこまで出してくれる潔さが映像にも反映される。これは、テレビで学んだ手法。視聴率をアップさせる方法の一つとして、どうすれば“自宅の映像”を撮影することができるのかがある。ここがポイントになっていまして、今回、それができたのかなあと。
井上: 手越さんが通勤中に「早くやってくれよ」と、哀川さんに依頼するシーンがあるんですよね。ちょっと舐めている感じが伝わると思うのですが、実際、あの2人がサラリーマンだったらこんな雰囲気なんだろうなと思いながら撮っていました。タレントのキャラを前面に出し、振り切ることも大切でして、多くの人がその面白さを感じることができたのではないでしょうか。
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