大胆にも、挽肉と米のメニューは1300円(税込)の定食1種類だけ。サイドメニューとして、おかわり肉や日替わりのおばんざいがある。食券を購入する必要があり、水もセルフサービスで、ラーメン店でよくあるスタイルだ。
店内は、ハンバーグの焼き台を囲むように、Cの字型のカウンターが2つある。それぞれ10席ずつで計20席ある。その日使う分を店内で挽(ひ)いた国産牛の挽肉と、ざく切りのタマネギなどをこねたハンバーグを、炭火を使って網焼きしている。大きなダクトから煙が吸い込まれていく様子がよく見える。
この店がコロナ禍で成功した理由は何か。焼き肉店の好調と同様、要因の1つに「換気の可視化」があるのは疑いない。
ハンバーグは1個当たり90グラムで、3個まで出てくる。食べ終わるタイミングで、程よく焼けた状態のハンバーグが提供される。1300円というのは270グラムの値段なので、顧客からコストパフォーマンスのよさが評価されているのだ。
定食には、おかわり自由のご飯とみそ汁が付いてくる。生卵1個が無料だ。
何も付けなくても肉汁があふれてくるのが伝わってくるハンバーグだが、薬味が6種類(生醤油、ジャンマー、薬念、青唐塩レモン、ニンニクふりかけ、青唐辛子のオイル漬け)用意され、味の変化が楽しめる。
また、2つ目のハンバーグ提供時には、大根おろしとポン酢が一緒に出て来る。つまり、メニューは1つしかないが、さまざまな味の変化ができるように設計されており、飽きさせない。
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