【飲食店コンサルタントが解説】立地、メニュー数、原価率、回転率、利益率―飲食店の経営には、数字やロジックを積み上げて戦略を練る作業が欠かせない。人気になっているチェーン店や、すっかり定着しているが業態の裏側にあるノウハウを分析していく。
皆さまこんにちは。飲食店コンサルティング会社スリーウェルマネジメント代表の三ツ井創太郎です。皆さんは東京の吉祥寺エリアでひそかに「ステーキ戦争」が起きていることをご存じでしょうか?
吉祥寺には現在、話題の「いきなり!ステーキ」「やっぱりステーキ」「ステーキ屋松」が出店しています。
勝ち残るのはどのブランドでしょうか。筆者が実際に来店調査を実施し、分析していきます。
やっぱりステーキは、2015年に沖縄県那覇市で1号店がオープンしたステーキチェーンです。初出店から5年間で日本全国に51店舗を展開しています。
全51店舗のうち24店舗が沖縄県内にあります。同県にはもともと「お酒を飲んだ後の“しめ”はステーキ」という文化が定着しており、数多くのステーキ店が存在する激戦区で24店舗も展開しているのは、やっぱりステーキに競争力がある証拠です。
こうした競争力を武器にフランチャイズ(FC)展開にも力を入れており、全51店舗のうち37店舗がFC店舗です。そして、今年6月に初めて東京に進出しました。初出店の場所として選んだのが吉祥寺です。
やっぱりステーキが人気なのは、コストパフォーマンスが高いからです。一番人気のメニュー「やっぱりステーキ150g」は、ごはん、サラダバー、スープの食べ放題が付いて1000円(税込、以下同)という驚きの価格です。また、「やっぱりステーキ100g」も880円という安さです。
私自身も1号店オープン当時から同店のことは気になっており、コンサルティングで沖縄を訪れた際には毎回定点調査を行ってきました。
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