最後に訪れたのはステーキ屋松です。吉祥寺駅から徒歩6〜7分の場所にあり、牛丼の松屋などと同様に券売機が店外に設置されているのが特徴です。
券売機の液晶パネルを確認すると、「おすすめメニュー」が最初に目に入ってきました。店外に券売機を設置しているお店では、お客さまが迷わずスムーズに注文できるように、液晶タッチパネル上のメニュー表示などを工夫する必要があります。なぜなら、券売機の前に複数のお客さまが並んでしまうと、入店を迷っているお客さまの離脱につながるからです。さらに、単価の高いメニュー(客単価アップ)や原価率の低いメニュー(粗利率アップ)のボタンを大きくするといった工夫をすることで、特定のメニューのオーダー率を高くできます。私はこれを「券売機のオーダーコントロール戦略」と呼んでいます。
店内はカウンター23席となっており、サラダ&スープバーが設置されています。タイルや木目を基調とした明るくオシャレな内装イメージも影響してか、私が訪問した際には、他の2店ではあまり見かけなかった若い女性のお客さまが複数来店していました。
私がオーダーしたのは「松ステーキ100g」(900円)です。同店はサラダとスープの食べ放題が最初から付いていますが、ごはんは別売りなので「ライス普通」(150円)をオーダーしました。合計金額は1050円です。
スシローとくら寿司 「価格帯」と「シャリ」から見えた戦略の“決定的”な違いとは
「生ビール190円」の原価率は85%? お客が3杯飲んでもしっかり利益が出る仕組みとは
見通しが甘かった大戸屋、買収どころではないコロワイド 「大戸屋紛争2.0」を読み解く
松屋の魅力は券売機!? 人手不足時代に吉野家とすき家が導入しない理由とは
「どさん子ラーメン」は今…… 急成長から衰退までの経緯と復活のシナリオに迫るCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング