吉祥寺でステーキ戦争勃発 「いきなり!」「やっぱり」「ステーキ屋松」の決定的な違いをプロが分析飲食店を科学する(4/7 ページ)

» 2020年08月17日 05時00分 公開
[三ツ井創太郎ITmedia]

券売機が特徴的なステーキ屋松

 最後に訪れたのはステーキ屋松です。吉祥寺駅から徒歩6〜7分の場所にあり、牛丼の松屋などと同様に券売機が店外に設置されているのが特徴です。

 券売機の液晶パネルを確認すると、「おすすめメニュー」が最初に目に入ってきました。店外に券売機を設置しているお店では、お客さまが迷わずスムーズに注文できるように、液晶タッチパネル上のメニュー表示などを工夫する必要があります。なぜなら、券売機の前に複数のお客さまが並んでしまうと、入店を迷っているお客さまの離脱につながるからです。さらに、単価の高いメニュー(客単価アップ)や原価率の低いメニュー(粗利率アップ)のボタンを大きくするといった工夫をすることで、特定のメニューのオーダー率を高くできます。私はこれを「券売機のオーダーコントロール戦略」と呼んでいます。

ステーキ屋松の券売機の液晶パネル

 店内はカウンター23席となっており、サラダ&スープバーが設置されています。タイルや木目を基調とした明るくオシャレな内装イメージも影響してか、私が訪問した際には、他の2店ではあまり見かけなかった若い女性のお客さまが複数来店していました。

ステーキ屋松の木目調のテーブル

 私がオーダーしたのは「松ステーキ100g」(900円)です。同店はサラダとスープの食べ放題が最初から付いていますが、ごはんは別売りなので「ライス普通」(150円)をオーダーしました。合計金額は1050円です。

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