NTTドコモは12月10日から、AIが電話対応業務を代行する「AI電話サービス」を法人向けに提供する。予約や問い合わせ、会社の代表電話対応などをAIが代行することで、生産性向上だけでなく、新型コロナウイルス対策にも活用できるとしている。
選択肢からプッシュボタンを押してメニューを選ぶ従来の電話応答ではなく、AIと音声で会話しながら対応が進む。予約の場合など、AIから確認の電話をかけることも可能だ。
電話応答で完結せず、各種SaaSサービスと連携し、高度な対応も可能だ。サービスは、ドコモのAI対話技術とアマゾン ウェブサービス(AWS)が提供するクラウド上にコールセンターを構築できる「Amazon Connect」を組み合わせて開発した。利用料金は、初期費用100万円(税抜、以下同)のほか、最大同時接続数に応じた月額料金(10万円から)がかかる。
【利用シーン1】みまもり電話。AI電話サービスが高齢者に電話をかけ、安否や体調を確認して記録する。会話の内容に応じて、家族や地域の支援機関に連携する
【利用シーン2】交通サービスの予約受付。RPAと連携し、AI電話サービスが地域の交通サービスの予約を24時間365日受け付ける
【利用シーン3】サービス申し込み、変更受付。Salesforceと連携し、AI電話サービスで受け付けた内容を、自動でCRMに登録する
【利用シーン4】営業支援。通話内容をAI解析するクラウドIP電話「MiiTel」と連携し、営業担当社が電話に出られないときの自動応答を行う
【利用シーン5】リモート接客。リモート接客サービス「RURA」と連携し、応答スタッフが対応中の場合はAI電話サービスによる自動応答が可能になる
【利用シーン6】オンライン面接。Web面接システム「インタビューメーカー」と連携し、面接開始までに発生する応募者からの問い合わせに自動で対応する
表情を読み取る「AIお姉さん」が画面から話しかけてくる
6月末に調布で、モニター画面から話しかけてくる等身大のAI(人工知能)エージェントを街角に置く実証実験が行われる。相手の感情を読み取り、自分の表情も変化させながら自律的に会話するAIエージェントは、世界的に見ても新しい。ゲームAIの技術と機械学習に基づくAIの技術を組み合わせた。
革命かパンドラの箱か、新AIツールGPT-3の波紋
GPT-3は、英単語や短い文章をインプットすると、関連する「それらしい」テキストを自動生成するツールだ。文章だけでなく、プログラムコードや楽譜を自動的に生成するデモンストレーションも登場した。
AIが予測する、コロナショックで増益する企業、減益する企業
テキストマイニングを用いてAIで企業や経済の先行きを分析するxenodata lab.(東京都渋谷区)は、新型コロナウイルスの国内上場企業への影響予測を公開した。それによると、世界的に感染が拡大した際の影響は、各業界共通で部品サプライヤーへの減益影響が大きいと予測された。
AIが投資する時代 「FOLIO ROBO PRO」はAIで何を予測するのか
投資におけるAIの活用方法は幅広い。航空写真を使って原油のタンクや駐車場の混み具合をチェックし、需要予測を行うといったものから、SNSやニュースサイトの文章を解析して暴落の前兆を見つけ出すものまでさまざまだ。FOLIOが新しくスタートさせたROBO PROでは、各資産の将来の値上がり率(リターン)の予測にAIを使った。利用したのは、為替予測などで金融機関に幅広く採用されているAlpacaJapanの技術だ。
ゲーム攻略だけではない 深層強化学習を使ってビルの揺れを抑えるAI技術の可能性
Google傘下の英DeepMindが開発したAlphaGoなどで活用される深層強化学習。しかし実用例はゲームなどが多く、フィジカルなものへの応用は限られていた。この深層強化学習を、ビルの揺れを抑える制振のアルゴリズムに応用したのがLaboro.AIだ。
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