帝国データバンクの調査によると、2020年の社長の平均年齢は60.1歳と、調査を開始した1990年以降で初めて60歳を上回ったことが分かった。 その一方、全国の後継者不在率は20年時点で65.1%(帝国データバンク「全国企業『後継者不在率』動向調査」)と依然高水準であり、事業承継への備えが追い付いていない現状もあるという。
年代別の割合をみると「60代」が27.3%を占め最多。次いで「50代」(26.9%)、「70代」(20.3%)と続いた。上場企業社長の平均年齢は前年と変わらず58.7歳、年代別では「60代」が構成比43.3%を占め最多となった。
業種別では「不動産業」が62.2歳で最も高くなった。「製造業」(61.3歳)、「卸売業」(61.0歳)、「小売業」(60.2歳)でも全体の平均年齢を上回った。また「製造業」「卸売業」「小売業」では「60代」が、「不動産業」では「70代」が最多となった。
業歴別で見てみると、30年以上続く企業は全体の平均年齢である60.1歳をいずれも上回った。また「10年未満」では「40代」が34.5%で最多となった一方、「30〜50年未満」では「60代」「70代」がそれぞれ29.3%と最多。「50〜100年未満」「100年以上」では「60代」が最多となった。社長の年齢が 「80歳以上」の割合は「50〜100年未満」では7.4%、「100年以上」では6.2%と、50年未満よりも割合が大きくなる傾向がみられた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング