ファイザーと他2社も含めて、公表されたデータを見る限りワクチンの効果が出ていることは間違いなさそうだ。ファイザーの結果が記載された論文によると、先ほどの発症した8人と162人は新型コロナの症状があって、その後検査で診断を受けた、とある。
つまり、この8人と162人以外(表の2万1992人と2万1838人)は、感染しなかった人と、感染したかもしれないけれど発症しなかった人の合計になる。よって、ワクチンを打っても打たなくても、そもそも発症しない確率は99%以上であることが分かる。
ワクチンを打つことで発症しない確率がどのくらい上がるのか? 例えばファイザーのワクチンでは、確率が99.2%から99.9%に上がる。有効率は計算上確かに90%を超える。
一方で、ワクチンが感染を予防するかどうかは、無症状の感染者が多いとされる新型コロナでは確認が難しい。
ワクチンは発症に加えて重症化を抑える効果も期待されるが、新型コロナウイルスの場合、年齢と基礎疾患の有無により重症化率は大きく異なる。
国内のワクチン接種も、当面16歳未満はワクチン接種の対象外となっている。理由として海外の治験では16歳未満のデータが十分ではなく、国内でも20歳以上を対象に治験を行っていることが挙げられる。NHKでは「子どもが感染した場合は重症化するリスクが低いことも理由に挙がっている」とも報じられている。
ワクチンに賛成や反対といった感情論ではなく、あくまでデータに基づいて判断すべきであり、現在公表されている日本におけるワクチン接種方針もそのようになされている、ということになる。
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