報道ベンチャーのJX通信社(東京都千代田区)は、同社が運営するニュース速報アプリNewsDigestで、16歳以上の人が新型コロナワクチン接種スケジュールをAIが予測する「新型コロナワクチン接種予測」機能の提供を開始した。
ユーザーがNewsDigestアプリ内で年齢や居住する地域などを入力すると、そのユーザー自身に接種の機会が回ってくる時期が分かる。NewsDigestアプリ内の特設ページに掲載し、誰でも利用できるようにした。
政府は希望する16歳以上の全国民を対象に、新型コロナウイルスワクチンの無料接種を計画している。新型コロナで「集団免疫」を成立させるには、人口の7割程度が接種する必要がある。そのためにはワクチン接種のための各プロセスが遅滞なく機能し、接種の機会が広く早く行き渡ることが重要となる。
開発にあたっては、データサイエンスを専門とする米イェール大学助教授で、半熟仮想(東京都杉並区)で代表を務める成田悠輔氏の監修のもと、全国1700超の全ての基礎自治体を対象に独自調査を実施。2月上旬時点で全国約700の自治体から得た調査への回答や自治体ごとの人口統計などの基礎データ、各都道府県の接種計画を分析し、予測結果の算出に反映している。
この調査の結果、多くの自治体で年内に人口の7割が接種するめどが立っておらず、特に人口の少ない自治体では乏しい医療資源が障害となり、接種計画の長期化が懸念される現状が明らかとなった。
同社は、「日本国民のワクチンへの高い関心に応えるとともに、自治体ごとの接種スケジュールなどロジスティクス上の課題をデータサイエンスの力で明らかにすることで、より広く、早く行き渡ることに貢献していく」とコメントしている。
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