市場が評価する基準と学生が行きたくなる企業は別なのは理解できるが、コロナで業績が急に変わったから志望する企業もガラッと変わるのでは、これまで何をやってきたのかと思いたくもなる。
結局、企業の力にぶら下がっていくのかと言いたくもなる。
残念ながら、もはや個人の働く期間のほうが、多くの会社の寿命より長いのだ。一生ぶら下がることは、もはやできないと考えたほうがいい。
年金受給も65歳となり、少なくとも65歳までは、フルに働かないと食えない。50歳代後半で役職定年となり手当が削られ、60歳からの再雇用ではアルバイト並の給与になってしまうのももはや当たり前だ。
それはまだいいほうで、事業の撤退、縮小によるリストラも日常茶飯事だ。
そろそろ、本当の就職(就社でなく!)を考えてほしい。
コロナによる一過性で業績を落とした業種もあるかもしれないが、瞬間的な業績と無責任な市場予測に振り回され、70歳まで稼ぎ続ける力を身につけることを忘れてしまっては、それこそ本末転倒だ。
これから50年稼ぎ続けるには何が必要かを考えよう。これまで社会で働いたことはないのだから、自分に本当に合っていること、何を身につければ長期的に稼ぎ続けることができるのかは分からないのは仕方のないことだ。
しかし、企業の表面的なイメージだけで選んでしまっていては、ずっと会社に頼り続けることにつながってしまう。
まずは考え抜いて、自分なりの仮説を持つことだ。上手くいかないこともあるかもしれないが、そのときはまた考え直せばいい。
先は本当に長いのだから。(猪口 真)
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