あわあわあわ! なぜアサヒビールの「生ジョッキ缶」から、泡が次々に出てくるのか水曜インタビュー劇場(クレーター公演)(6/6 ページ)

» 2021年02月24日 08時00分 公開
[土肥義則ITmedia]
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容量340mlの理由

中島: 「ダブルセーフティー構造」になっていまして、実際に手で触っても口で触れても、鋭利な感触はありません。この技術は日本独自のものでして、高価格帯の食品缶詰で採用されたことはあるのですが、飲料缶では初めてなんですよね。

生ジョッキ缶の「ダブルセーフティー構造」

土肥: 確かに、手で触れても痛さを感じないですね。滑らかでスベスベといった感じ。最後に、重要な質問を。容量を見ると、「340ml」と書いていますよね。通常、350mlなのに、なぜ10mlも少ないんですか? コスト的に厳しいので、わざと減らしたとか?

中島: いえ、そういうわけではございません。容器の内側にクレーターを設けたことで、350mlを入れようとすると、フタが閉まらなくなったんですよね。ということもあって、10ml減らすことになりました。

土肥: なんと! 手で触れても凹凸を感じないのに、そのぶんの体積が積み重なって、ビールがあふれてしまうということですね。であれば、次は「それでも、あふれない350mlの缶ビール」を開発してください(笑)。本日はありがとうございました。

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