21年に入り、国内で一気に盛り上がりを見せたclubhouse、その”黒船来航”は、Voicyにとって脅威ではなかったのか。緒方氏からは「マーケットを共に広げられるサービス」だという答えが返ってきた。
「clubhouseとVoicyは、テキストでいうとTwitterとnoteのような相性だと思っている。多数の人にライトにタッチできるclubhouseと、いいコンテンツをアーカイブ化して残していくVoicy、という形で音声マーケットを広げられると思う」。双方の利点を生かし共存しあいながら「声の文化」を広げていきたいと期待を込める。
その一方で、音声コンテンツの広がりには、まだ課題も残っているという。それが成功事例の可視化だ。「音声コンテンツは、目に見えないため『どうやら人気らしい』『音声は頭から離れないから1、2年後にも効果あるらしい』というようなあいまいな基準が多い」(緒方氏)。これから市場を広げるため、面白い発信ができるプレーヤーの存在と、多くの企業の参入が必要となるが、日本は、海外に比べて企業の参入が少ないことが課題だと話す。
音声市場の改革をけん引してきた同社。これからもユーザー獲得に向けサービスを展開していきたいと意気込みを見せる。
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