パーソナリティーの審査基準には話し方や声質などは含んでいないという。重視しているのは「何を発信したいか」という点だ。
緒方氏はサービス開発にあたりアナウンス学校へ入学。その経験を通し、音声メディアに必要なことは「正しい話し方」だけではないということに気が付いたという。「声を使った産業は『きれいに台本を読めるのが良い声』という考えが多いが、テキストに落とした言葉をもう一回声で読む仕事と『自分の魅力を声で出す』という行為は全然違うことだと思っている。話し方がきれい、音質がきれいと言っているのは放送局のエゴだなと思った」
現在Voicyには毎週200〜300人の応募が来ていて、その中から2、3人が審査に通過している。いずれも「この人の話を聞きたいと思えるか」という点を基準にしている。 このような審査基準にこだわった結果、月間の聴取時間が1000時間を超えるパーソナリティーの数は2月時点で100人を超えた。
また、パーソナリティーにスポンサー企業が付く制度も創設した。スポンサー企業をパーソナリティー自らが紹介する仕組みで、累計支援数は1月時点で50件以上、支援総額は1億円を超える。
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