ファミリーマートは4月5日、新商品「ファミマ・ザ・メロンパン」(税込118円)と「ファミマ・ザ・カレーパン」(同130円)の累計販売数が、3月23日に販売を開始してから2週間で400万食を突破したと発表した。ファミマのパンにおいて「類をみない異例のスピード」だという。
ファミマ・ザ・メロンパンは、表面のビスケット生地にフランス・ノルマンディー産の発酵バターを配合。隠し味にレモン果汁を加えることで、焼き菓子のような味わいを感じられるようにしている。ファミマ・ザ・カレーパンは、カレーに花椒、シナモン、クローブといったスパイスを後入れすることで、華やかな香りが引き立つようにした。
これらの商品は、ファミマ創立40周年を記念した「40のいいこと!?」キャンペーンの第8弾として開発された。第1弾の「クリスピーチキン」(プレーンとハバネロホットともに145円)も、販売開始から2日間で合計200万食を突破。ファミマのホットスナックにおいて、類を見ないペースで売れ続けた。製造が追い付かないことから、一時販売を休止した。現在、店頭では品薄状態が続いている。
同社は、マーケティング機能を強化するため、2020年10月に日本マクドナルドなどで活躍してきた足立光氏をチーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)として迎え入れている。「40のいいこと!?」キャンペーンのマーケティング戦略や商品PRは、足立氏が中心となって推進している。パン2品は、老若男女に支持される定番商品のため、「毎日食べたくなるおいしさ」を目指し、半年近い試行錯誤を重ねて開発した。今回のヒットは、開発の苦労とマーケティング戦略がうまくかみ合った結果といえそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング