“大量採用”成功の秘訣は「実況スレ」! 1年間で163人が入社した注目株スタートアップの独自メソッド大胆な組織拡大(1/3 ページ)

» 2021年05月07日 11時00分 公開
[西田めぐみITmedia]

 2020年、163人もの新入社員を受け入れた企業がある。B2B SaaS事業を手掛けるSmartHR(東京都港区)だ。コロナ禍で迎え入れた大量の新入社員が、会社になじめるようにどのような工夫をしたのか。新進気鋭のスタートアップ企業のオンボーディングを、人事グループの六原恵氏に話を聞いた。

photo 人事グループで、採用後の組織人事に携わる六原恵氏。取材はオンラインで実施した

巨額の資金調達、30億円を採用に投資

 SmartHRが開発・提供する「SmartHR」は、人事や労務管理・手続きを効率化することを目的としたクラウド型ソフトウェアだ。脱「紙・ハンコ」も追い風となり、ローンチから5年後には登録社数が3万を突破した(20年末時点)。13年に渋谷のワンルームマンションからスタートしたSmartHRは、関西、九州、東海へと拠点を拡大し続け、19年中期には海外投資家などから61.5億円もの資金調達を発表。そのうち、30億円を人件費・採用費に投資する方針だ。

photo 13年の創業時は、渋谷のワンルームマンションにオフィスを構えた。SmartHRの公開を含め、3年間を過ごす

 その結果、20年の「163人の新入社員受け入れ」につながるわけだが、大量の新入社員を迎えるに当たって、まず見直したのが人事の役割分担だという。

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