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「大学院卒生を採用したい」経営者は58.9%、理由は?強みは何か

» 2021年06月06日 18時46分 公開

 大学院生・研究者のキャリア支援を行うアカリク(東京都渋谷区)は、新卒で大学院生の採用経験がある経営者を対象に、大学院生採用の満足度調査を実施した。

 大学院卒生を採用して良かったと感じるか聞いたところ、「非常に感じる」と答えた人は29.9%、「少し感じる」は29.0%だった。一方、「全く感じない」と答えた人は5.6%、「まあり感じない」は26.2%だった。

大学院卒生を採用してよかったと実感する経営者は58.9%

 「非常に感じる」「少し感じる」と回答した人に、その理由を聞くと「大学院で培った思考力が業務で生かされていると感じるから」が54.0%でトップ。次いで「他の社員と比較して優秀だと感じるから」が41.3%、「大学院で培ったスキルが業務で生かされていると感じるから」が38.1%と続いた。

大学院卒生を採用してよかった理由

 大学院卒の社員にあると感じる強みやポテンシャルは何か聞いたところ、最も多かったのは「論理的思考力」で48.6%、次いで「データ分析力」が42.1%、「仮説検証・シミュレーション能力」が22.4%だった。

大学院卒の社員にあると感じる強みやポテンシャル

 また、採用した大学院卒の社員は活躍しているか聞いたところ、「非常に活躍している」は18.8%、「活躍している」は46.7%であった。一方、「全く活躍していない」は3.7%、「あまり活躍していない」は18.7%という結果に。

 今後も大学院卒の生の採用をしたいと思うかの問いには、「非常に思う」が27.9%、「少し思う」が39.3%と、計67.2%の経営者が今後も採用したいと答える結果となった。逆に「全く思わない」は4.7%、「あまり思わない」は18.7%。

 大学院での勉強や研究で学んだ「自ら課題を創り出し、仮説・検証し続ける工程と考察プロセス」は、ビジネスにおいても有効な武器であるといえる。コロナ禍で、即戦力の人材が期待されており、企業成長のキーパーソンとなり得るアカデミック人材の採用が重要視されているようだ。

 今回の調査は、新卒で大学院生の採用経験がある経営者を対象にインターネット上で行った。調査日は2021年4月26日、有効回答数は107人。

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