初の融合店「ニトリホームズ」オープン ロゴの色をオレンジにした理由は?店内を取材(2/3 ページ)

» 2021年06月11日 12時40分 公開
[上間貴大ITmedia]

ニトリと島忠で「価格の幅」をアピール

 例えば、ソファの価格帯はニトリの商品は15万〜20万円だが、島忠では20万〜40万となる。幅広い価格帯の商品を示すように、ソファやベッド売り場ではニトリの商品を「ニトリスタジオ」と掲示して展開。その隣には有名ブランドの商品を配置する。

 キッチンボードやリビングダイニング売り場では、両店の商品を融合して展示する。お客の好みや予算に合わせて選べるように設計した。

左:島忠が展開していたブランドベッド 右:ニトリのPB商品

 また、有名家具ブランド「カリモク家具」(愛知県東浦町)の商品は、カテゴリーの枠を超え、1つの売り場として展開する。

カリモク家具のコーナーも設置

 ニトリHDの似鳥昭雄会長は「本格的な『住生活の総合専門店』が日本で初めて生まれたのではないか。満足することなく、地域の皆さまに愛される店を作っていきたい」と胸を張る。

 ニトリホームズのロゴは、ニトリの「グリーン」ではなくホームズで使用してきた「オレンジ」色を採用している。須藤会長は「どっちの色にするか経営統合委員会で論議して、多数決で決まった」と、その背景を明かした。似鳥会長はグリーンを推していたようだが「譲ってもらった」と話す。

左から、ニトリHD似鳥昭雄会長、島忠須藤文弘会長

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