菓子メーカーの湖池屋は、Twitterを活用した新商品の販促に力を入れている。フォロワーは55万人を超えていて、公式アカウントのつぶやきをリツイートした人に抽選でプレゼントを提供するキャンペーンも好評だ。
2月にリニューアルした「湖池屋プライドポテト」のプレゼントキャンペーンでは、テレビCMとTwitter、Webを連動させて、28日間で1日平均3.4万リツイートを達成し、売り上げにも貢献した。
湖池屋は、先進的なデジタル販促に取り組む企業によるオンラインセミナー「デジタル販促×SNS最前線」(アライドアーキテクツ主催)にパネリスト企業として参加。マーケティング本部広報部広報課の堀崎知穂氏(「崎」の正式表記は「大」ではなく「立」)が登壇して、同社の取り組みを語った。ITmedia ビジネスオンラインでは堀崎氏にTwitterを活用したデジタル販促の戦略について聞いた。
湖池屋のTwitterアカウント「コイケヤ【公式】」はフォロワー数が6月現在で55万人を誇り、同社のSNSを使ったマーケティングの重要な柱になっている。多くの菓子メーカーでは、商品のブランド別にアカウントを作っているが、湖池屋のアカウントは「コイケヤ【公式】」と「ムッシュ・コイケヤ」(約8万フォロワー)の2つだけ。アカウントの使い分けを堀崎氏は次のように説明する。
「SNSの活用は、商品の情報をお客さまに届けることによってのコミュニケーションを目標にしています。コイケヤ【公式】では、商品の情報やプレゼントキャンペーンを発信することで、身近に感じて興味を持った人に、店頭で商品を購入していただくきっかけになればと考えています。ムッシュ・コイケヤではより深いファンとのコミュニケーションを図っています。
コイケヤ【公式】については、平日はほぼ毎日ツイートするなどして動かしています。その時々にエゴサーチもしながら、お客さまがどういう情報を求めているのかを意識して発信していますね」
湖池屋ではTwitter以外にもLINEやFacebookも活用している。LINEではオンラインショップの会員向けに情報を発信。Facebookではオンラインショップで販売している最高級のポテトチップスなど、高価格帯の商品の情報を投稿している。
堀崎氏によると、SNSを発信する際には、テレビCMと連動させることも意識しているという。
「テレビCMで最初に露出した上で、SNSを使ってより深い情報を発信していくイメージです。テレビの視聴時間よりもSNSの視聴時間の方が増えていますが、テレビCMはやはり見ている人がたくさんいますので、SNSを有効活用してCMを広げていければと考えています」
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