マーケティング・シンカ論

湖池屋が仕掛けるデジタル販促戦略 28日間で1日平均3.4万リツイートを達成したキャンペーンの要点は?デジタル販促戦略の現在(3/3 ページ)

» 2021年06月17日 08時00分 公開
[田中圭太郎ITmedia]
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プレゼントに応募するユーザーがコアなファンになる

 SNSはメーカーにとっては販促のツールだけでなく、コメントによって客の生の声を知る場にもなる。湖池屋では今後、SNSで寄せられた声を反映させた新しい商品や企画、EC限定商品などの開発も考えているという。

 一方で、SNSのプレゼントキャンペーンを今後も重視していく。湖池屋はコロナ禍で、ルームウェアをプレゼントする「じゃがいも心地」のキャンペーンや、テレワークのおやつに小さくて食べやすい「ハッシュドポテト」を提案するプレゼントキャンペーンなども成功させてきた。

「じゃがいも心地」のキャンペーンなど湖池屋のSNS販促戦略
ルームウェアをプレゼントするキャンペーンなどを展開

 堀崎氏は、プレゼントキャンペーンを続けるのは「応募してくれるユーザーの熱量の高さ」を感じているからだという。

 「SNSではブランドの認知がどこまでできるのかが課題の一つです。その際に大事だと感じているのは、プレゼントに応募するユーザーの熱量の高さですね。自分から情報を取りにきてくれますし、ツイートをよく見てくださっています。

 それに、プレゼントキャンペーンは、新たなファンを獲得するきっかけにもなります。フォロワーと公式アカウントでコミュニケーションをとることで、コアなファンが増えているのも確かです。これからもプレゼントキャンペーンは、定期的に実施していきたいですね」

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