オープン1週間で満室! 在宅勤務の20代がソーシャルアパートメントを選ぶワケ現地を取材(5/7 ページ)

» 2021年06月27日 08時00分 公開
[小林香織ITmedia]

「実家でのリモートワークは息が詰まる」入居者の声

ネイバーズ鷺沼に入居する稲嶺さん(左)と山田さん(筆者撮影)

 ネイバーズ鷺沼の入居者2人にも話を聞いてみた。現在25歳の稲嶺さんは、Webディレクターとしてフリーランスで働いており、5月29日のオープン初日に入居。以前も同規模のシェアハウスに住んでいたというが、なぜネイバーズ鷺沼に住まいを移したのだろうか。

 「オープニングメンバーであることと、リモートワークに適した環境が決め手でした。前のシェアハウスにもワークスペースはありましたが、コロナ禍で新設されたこともあり、狭くて仕事に集中できなくて……。あと個人的な感覚ですが、シェアハウスって1〜2年経って知らない人が増えると交流が減ってくるんです。オープニングメンバーだと、全員が初対面で積極的に話しかけるから仲良くなりやすいだろうと思いました」(稲嶺さん)

 彼の場合、ちょうど以前住んでいたシェアハウスの更新時期と重なり、タイミングが良かったことも引っ越しの後押しになっている。

 現在26歳、都内の企業でUIデザイナーとして働く山田さんは、6月7日に都内の実家からネイバーズ鷺沼に引っ越した。彼女もまた、自宅でのリモートワークに課題があったという。

 「以前はオフィス勤務でしたが、コロナの影響で1年前から完全リモートワークになりました。仕事柄、Web会議が多いため、時々家族に迷惑をかけてしまうことがあったし、部屋から見えるビルばかりの景色に閉塞感がありました。このままだとストレスがたまる一方だったので、リモートワークしやすいネイバーズ鷺沼に引かれました。オープニングメンバーで交流しやすいことも利点でした」

 “リモートワークに特化した設計”のみならず、“オープニングメンバーであること”も住まい選びの重要な要素だったようだ。実際、短時間の取材時にもメンバーの仲の良さがうかがえた。

共用スペースに置かれたビリヤード台(筆者撮影)

 「女性のほうがやや多いんですが、共用スペースは男子校みたいな雰囲気があり、距離の近さを感じています。今日も何人かと一緒にランチを取りました。一緒に食べようと約束したわけじゃなくて、たまたま集まったメンバーと食べています」(稲嶺さん)

 共用ラウンジの居心地を聞いてみると、2人ともかなり満足度が高いようだ。

 「僕の気質として同じ場所で長く働くのが厳しいので、気分に合わせて場所が選べるのは嬉しいですね。集中力が維持しやすい気がします」(稲嶺さん)

 「打ち合わせが多いので仕事は部屋でしますが、勉強時は集中しやすいConcentrate & Coffee breakをよく利用しています。あの部屋では誰もが真剣に仕事をしているので、私もがんばろうとモチベーションが上がるんです。おかげで良い生活リズムができています」(山田さん)

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