転職先で感じたプレッシャーランキング1位は人間関係の構築で、プレッシャーに慣れるまでの平均期間は約5.5カ月。求人情報サイトを運営するビズヒッツ(三重県鈴鹿市)が実施した調査から判明した。
中途採用の場合は同期がおらず、すでにできあがった人間関係の中で仕事をすることから、人間関係の構築をプレッシャーと考える人が多いようだ。
2位以下は、周囲からの期待、仕事の内容、成果が出せるか、大きな仕事を任されたと続いた。中途採用は即戦力として期待されて入社するケースが多いため、新卒とは異なるプレッシャーがあることがうかがえる。
8割近くの人が転職先でのプレッシャーから半年以内に解放されていたことが分かった。一方、退職まで解放されなかった、今もまだプレッシャーを感じていると回答した人も7.0%いた。
また、転職先でプレッシャーを克服するための行動として、積極的なコミュニケーションを挙げた人が最も多かった。人間関係の構築にプレッシャーを感じるからこそ、自発的に行動する人が多いようだ。
2位は早く仕事を覚える、3位はスキルを高めると続き、自らの努力でプレッシャーを払拭(ふっしょく)しようとする姿勢が見て取れる。一方、できないことを伝える、周りに相談するなど積極的に周囲を頼ろうとする回答もあった。
コロナ禍でテレワークが浸透したことで、社内における人間関係の構築はさらに難易度を増している。今後企業には社員個人の力量に頼るだけでなく、採用した人材を戦力化させるオンボーディングへの取り組みが求められている。
調査は、転職経験のある男女500人を対象にインターネットで実施。期間は2021年6月22〜28日。
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