ベルギー・ブリュッセルに本部を置くSWIFTは7月27日、中小企業および個人の小口国際送金を、低コストかつ迅速に実現できる新サービス「SWIFT Go」の提供を開始した。世界の7大グローバル銀行が提供し、数秒で送金処理を行うという。
SWIFTは世界200カ国の金融機関1万行以上が参加する国際銀行間通信協会。以前から銀行間の国際送金を担っており、デファクトスタンダードとなっている。一方で、複数の銀行をつないでバケツリレー方式で送金を行うため、数日以上かかるというスピードの遅さと、高いコストが課題となっていた。
2017年には、新しくサービスとしてSWIFT gpi(global payments innovation)を開始。スピードと追跡性、透明性が高まっていた。本格的に稼働した20年には、国内メガバンクを含む複数の銀行が対応を発表している。
SWIFT Goはgpiの基盤を用いて提供されており、「SWIFTのネットワークを通じて、口座間でのインスタントな取引を可能にするというSWIFTの新たなマイルストーンとなる」(SWIFT)としている。
27日時点で、ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)、バンク・オブ・ニューヨーク・メロン、DNB、MYBank、Sberbank、ソシエテ・ジェネラル、ウニクレディトの7行がSWIFT Goへ対応している。
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見えてきた中央銀行デジタル通貨の「想像図」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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