「いすみの魅力を全国へ」をスローガンに掲げる田中(千葉県いすみ市)は、1日1組限定の高級一棟貸し旅館「庄屋の里 古民家たなか」(以下、古民家たなか)をオープンした。1000坪の敷地にプールや露天風呂、バーベキュー、焚き火スペースを完備。料金はシーズンにより異なり、1泊11万円から。富裕層やグループ客の利用を狙う。
古民家たなかは、築100年以上の旧邸を現代風に改修した施設。戦国時代に土岐氏の家老を務め、江戸時代には庄屋であった関家の旧邸の趣を残しながら、現代風にフルリノベーションした。
内装には天然素材のみを使用したベッドやダイニングテーブルを採用。長期滞在にも対応できるよう、家電設備も充実している。新型コロナウイルス感染対策として、全部屋に換気機能付きのエアコンを設置している。
内風呂および露天風呂は、地下から組みから上げた井戸水を超軟水処理して使用している。
プールは自動濾過洗浄システム付きの屋外プールを用意。隣接する東屋には、雨の日でも楽しめるシンク付きのバーベキュー台を常設している。芝生エリア内には大谷石で造られた焚(た)き火ゾーンを設置し、夏には花火が、秋冬季にはキャンプファイアーが楽しめるようにした。
東京駅から車で約1時間30分という立地を生かし、オープンした古民家たなか。「設備が充実した広大な敷地でプライベートな空間を保ちつつ、古民家の風情も感じられる点が他社との差別化ポイント」(田中)として、開業の狙いを挙げる。
宿泊日数の上限はなく、人数は旅館業法の定めにより1グループ14人まで。夏季や年末年始などのハイシーズンは1泊15万4000円〜となる。
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