象印の苦戦にはいくつかの原因がある。外的要因として大きいのはインバウンド需要の変化だ。そしてもう一つは主力である調理家電、主に炊飯器の伸び悩みがある。調理家電が振るわない原因として考えられるのが、消費者ニーズと商品のミスマッチだという。
「高級炊飯器市場が広がりを見せた10年以上前のことです。当社は、10年に『極め羽釜』という炊飯ジャーを市場へ投入しました。それまでの当社商品は、美味しさだけでなく、使い勝手や価格など、商品のトータルバランスを大事にしていました。その結果、お客様の満足度があまり高くないという結果になってしまったのです。極め羽釜はそういった枠を取り払って、とにかく美味しいご飯の炊ける炊飯ジャーを作ろうと開発しました」(宇和氏)
トルコ家電メーカーとの合弁へ海外家電事業を移管、日立GLSは何を目指すのか
アクア新CMのワケ、三洋電機とハイアールの融合が生み出す新潮流
快進撃を続けるアイリスオーヤマ、家電開発部長に聞く「なるほど家電」の作り方
パナソニック“次の100年”のキーパーソン、Shiftall 岩佐CEOに聞く(前編)
パナソニックの“スピード開発”を後押し、Shiftall 岩佐CEOに聞く(後編)
スピード経営で知られるアイリスオーヤマ、問題発生のたびに躍進できたワケCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング