投資信託の運用会社別ランキング トップは?

» 2021年08月16日 16時17分 公開
[斎藤健二ITmedia]

 投資信託協会がまとめた7月の投資信託の状況によると、公募投信の運用額は154兆3935億円となり、過去最高となった6月の156兆6858億円からわずかに減少した。

 新規設定額(販売された投信の額)は6兆2213億円、解約は5兆2054億円で、償還は270億円となった。差し引き、9889億円が新たに流入した形だ。51カ月連続の流入超過となり、過去最長を更新した。

 新たに資金が流入しているにもかかわらず、運用額が2兆円ほど減少している理由は、国内株式市場下落などによる運用損失が2兆1725億円、また支払い分配金が1兆1087億円あったことが挙げられる。

規模トップは野村

 運用会社別の規模トップは野村アセットマネジメント。運用額は41兆8782億円で、全体の27%を占める。次いで2位に日興アセットマネジメント(22兆3234億円)、3位に大和アセットマネジメント(20兆8927億円)と続いた。

運用会社別純資産(運用額)ランキング(投資信託協会)

 設定額から解約額を引いた資金増減で、最も額が大きかったのはアライアンス・バーンスタインで1571億円の増加だった。続いて2位に三菱UFJ国際投信(1559億円)、3位に野村アセットマネジメント(914億円)が入った。

 増加率が最も高かったのは、マニュライフ・インベストメント・マネジメントで、純資産に対して16%となる325億円の資金が増加した。

 資金増減で減少が最も大きかったのは、東京海上アセットマネジメントで、114億円減少した。次いで、J.P.モルガン・アセット・マネジメントが111億円の減少、フランクリン・テンプルトン・ジャパンが74億円、UBSアセット・マネジメントが61億円、それぞれ減少した。

運用会社別運用状況(投資信託協会)

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