コロナ禍にあっても、業績好調なスウェーデンの自動車メーカー、ボルボ・カーズ。2020年の下半期の利益と販売台数は過去最高を記録した。
このボルボが大きく変わろうとしている。30年までに完全な電気自動車(EV)メーカーとなることを宣言し、内燃機関を搭載した車両を順次廃止していくという。1927年設立の同社にとって、歴史的な転換期を迎えているのだ。
その方針は、日本市場でも同様だ。25年には、全体で2万5000台の販売目標のうち、35%をEV化、30年には100%を目指すとしている。また注目すべき点として、今後導入する全てのEVモデルは、オンライン販売のみに切り替えるそうだ。
日本では、最寄りのディーラーで値引き交渉をしながらクルマを購入するというのが、当たり前の顧客体験だった。EV化に加え、販売手法も大きな転換期を迎えようとしている。
そうなると、日本法人のボルボ・カー・ジャパンも、ビジネスの在り方に大きな変革を迫られるのは必至だ。この経営の大転換に耐えうる組織にするため、人事部はどのような施策に着手しているのか。ボルボ・カー・ジャパンの末田凉子氏(人事総務部ヘッド人事総務部)に話を聞いた。
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