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15億円の広告事業から撤退しSaaSに賭けるFringe81の決断(1/4 ページ)

» 2021年09月07日 07時00分 公開
[早船明夫ITmedia]

 8月6日、Fringe81は10年以上に渡り手掛けてきたネット広告事業から撤退し、「ピアボーナス」を実現するSaaS「Unipos」専業とする公表を行った。併せて、社名も10月1日より「Unipos」となる。

 2021年3月期には15.6億円を計上した広告事業は、22年3月期をもって終了し、来期からはSaaS事業のみに取り組んでいく。

 このドラスティックな決断に先立って、5月にはSansan、日本政策投資銀行から総額38億円に上る資金調達を実施している。

 祖業を畳み「感情報酬」という新たな価値を主力サービスとする意思決定の背景とは、そして、今後の勝算をどう見据えているのか。

 同社の創業者であり、社長CEOの田中弦氏にSaaS企業分析メディア「企業データが使えるノート」を運営するアナリストがインタビューを行った。

Fringe81 代表取締役CEO 田中弦。1976年生まれ。千葉大学文学部卒業後、1999年にインターネット部門1期生としてソフトバンクに入社。新卒1日目から米国ベンチャーとのジョイント・ベンチャー業立ち上げに携わり(現ヤフー動画)、その後は一貫して新規事業の立ち上げを行う。戦略系コンサルティングファームにて、大企業の新規事業コンサルティングなども手掛けていた経歴を持つ。04年にネットエイジ株式会社に入社、05年4月に独立し株式会社RSS広告社(現・Fringe81)を設立、代表取締役に就任

 従業員同士が「貢献に対する称賛」や「少額のインセンティブ」を送り合う仕組み。従業員の貢献を可視化し、組織の活性化を目的として取り入れる企業が増えている。Uniposは「ピアボーナス」の商標登録も行っている。


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