コロナ禍で家電の購入が3割増加、2020年以降初購入の家電ジャンル1位は「生活家電」

» 2021年09月30日 15時07分 公開
[季原ゆうITmedia]

 楽天インサイトは、2020年以降に購入した家電ジャンルや家電への支出の変化など「家電に関する調査」を実施した。その結果、コロナ禍で家電の購入額が増えたと回答した人は3割弱となり、20年以降初めて購入した家電ジャンルのトップ3は、「生活家電」「美容・理容家電」「健康家電」となった。

2020年以降の家電全般に対する支出額の増減(出所:リリース)

 19年と20年以降を比較した家電全般の購入支出の増減では、支出が「増えた」「やや増えた」と回答した人は合計で28.5%、「減った」「やや減った」と回答した人は11.9%となった。

 また、同時期を比較した在宅時間の増減の質問において「おうち時間が増えた」と回答した人の中では、購入支出が「増えた」人は34.8%となり、全体の28.5%よりも高くなった。家電全般の購入支出の増加に、在宅時間の増加が影響していることがうかがえる結果となった。

2020年以降に購入した家電(出所:リリース)

 20年以降に購入した家電ジャンルでは、「生活家電」が28.0%でトップとなり、次いで「パソコン・周辺家電」(21.5%)、「家事家電」(21.4%)となった。そのうち、初めて購入した家電ジャンルでは、「生活家電」(7.9%)、「美容・理容家電」(6.9%)、「健康家電」(6.1%)の順。おうち時間の増加に伴い、自己投資となる家電を購入した人がいることがうかがえる結果となった。

2020年以降に購入した健康家電(出所:リリース)

 購入した「健康家電」を品目別にみると「体温計」が43.8%、「体脂肪計・体重計・体組成計」が31.3%、「電動歯ブラシ」が20.8%となった。20年以降初めて購入した健康家電では「体温計」「体脂肪計・体重計・体組成計」「マッサージ器」が同率トップとなった。

健康家電を購入した理由(出所:リリース)

 購入理由では「健康・体調の維持改善・管理をしたいから」(61.8%)と回答した人が最も多く、「コロナ禍で体重や運動不足が気になっているから」(20.8%)、「コロナ禍で健康のために使える時間が増えたから」(19.4%)と続いた。

2020年以降に購入した家電の購入場所(出所:リリース)

 購入した場所についての質問では、「家電量販店」が56.9%と最多となり、次いで「インターネット通販サイト」(49.3%)、「家電量販店のインターネット通販サイト」が13.5%となった。コロナ禍でも「家電量販店」は最多となったが、「インターネット通販サイト」とは、わずか7.6ポイント差となった。また、世代別にみると、男性40代の「インターネット通販サイト」が60.0%と全体の割合と比べ10ポイント以上高いことが分かった。

2020年以降にインターネットで家電を購入した理由(出所:リリース)

 

 インターネットで家電を購入した理由について尋ねると、「オンラインの方が検索しやすいから」(88.8%)と「ポイントが使えたり貯まったりするから」(87.2%)が上位を占めた。女性では「店舗に行くのが面倒だから」(74.9%)と、「コロナ禍で外出を控えたいから」70.8%がいずれも全体の割合と比べ多くなっていた。

家電を買う際、お得に買える時期を意識するか(出所:リリース)

 最後に、家電を買う際にお得に買える時期は意識するかを聞いてみると、約6割が「意識する」と回答した。また、男性60代では「意識しない」が51.0%と全体に比べ高く、女性30代では「意識する」72.2%が、全体と比べ10ポイント以上高い結果となった。

 調査は8月17〜18日、楽天インサイトに登録しているモニターのうち全国の20〜69歳の男女1000人を対象に実施した。

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