面白そうな場所ができていた 京阪電鉄「なにわ橋駅」のB1杉山淳一の「週刊鉄道経済」(1/5 ページ)

» 2021年10月01日 08時04分 公開
[杉山淳一ITmedia]

 駅構内の遊休空間で興味深い事例がある。京阪電鉄の中之島線「なにわ橋」の改札外コンコース「アートエリアB1」だ。地下1階だから「B1」。京阪電鉄、大阪大学、NPO法人ダンスボックスが共同で運営している。面積は440平方メートル、天井高3.5メートル。改札口の隣。もちろん駅から徒歩0分。

 コンビニに絶好の立地だし、将来はそうなるかもしれないけれども、京阪電鉄は開放した。大阪の中心部にアーチストや学識経験者が集う、なにやら面白そうな場所ができた。多才な人々が集まり、新しいコトが起こるかもしれない。

 「まだまだ利用者も少ないし、せっかくだから芸術の場として活用しよう」という事業だ。「利用者が少ないから」は自虐的だけど、将来は増える見込みがあるからいえる。

芸術と文化の発信基地「アートエリアB1」(出典:アートエリアB1|アートエリアB1とは
なにわ橋駅改札コンコースに直結する場所だ(出典:京阪電車 なにわ橋駅 アートエリアB1
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