購入をスピーディーに決断する若年層の消費特性を、牛窪氏は「タムパ志向」と表現する。これはタイムパフォーマンスの略で、いかに買い物に掛ける時間を少なくするかという価値観だという。
「草食世代(34〜39歳)は比較サイト、ゆとり世代(27〜33歳)はコスパ(長く使ったときに値崩れしないのか、高く売れるのか)、そしてZ世代(17〜26歳)はタムパ。効率よく短時間で買い物がしたい。そのためSNSや動画などを活用し、情報の受け止めがスピーディになっている」(牛窪氏)
Z世代にとっては、検索することすら遅くて手間がかかる。そのため、あらかじめインスタグラムでタグを設定しておき、ファッションやコスメなどを見つけるのだという。「ググるよりタグるだ」(牛窪氏)
牛窪氏がが分類する、世代別の消費行動の違い。17〜26歳のZ世代では、動画やSNSとの親和性が高く、タムパ志向が大きな特徴だ
今回のメルペイの調査は9月25〜26日、全国の18〜59歳の男女800人にインターネットで行われた。
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