コラム
» 2021年10月16日 08時30分 公開

写真業界は苦戦しているのに、「セルフ式の撮影」が好調の理由「実証実験」の結果(2/4 ページ)

[土肥義則,ITmedia]

よく分からない中で“実証実験”

 こうした状況が広がっていることを受け、写真事業を手掛けている会社も黙っていない。全国に44カ所のスタジオを展開する「キャラット」(奈良県香芝市)もその一つ。「これは大きなビジネスになるかもしれない」「いや、日本でどこまでウケるのか」といった声があった中で、同社が出した答えは「まずはテストマーケティングとして、東京と大阪で始めてみよう」だった。

 7月15日、東京のオフィスにセルフ写真館「Original」(原宿店)を、7月22日にはNU茶屋町店内に梅田店を、それぞオープンした。15分間撮り放題で、料金は1人1500円。帽子や花束などのアイテムを用意していて、撮影した全データはその場で渡している。

15分間撮り放題で、料金は1人1500円

 新しい事業を展開するにあたって、本来であれば大々的な花火をぶち上げたい。しかし、時はコロナ禍。感染が広がっていたこともあってPRすることが難しく、「利用者がどのくらいいるのか」よく分からない中で“実証実験”がスタートした。で、結果はどうだったのか。結論から先に紹介すると、「想定以上だった」のだ。

 当初、9月30日までの期間限定としていたが、早々に延長を決定。現在、全国に7店舗を構えているわけだが、最も好調なのは原宿店だそうだ。全店の利用者は約3500人なのに、うち原宿店だけで1600人ほど(10月4日現在)。スタジオの稼働率を見ると、実に80%を超えているのだ。

カメラの画面

 セルフ式の写真撮影は好調な滑り出しを見せたわけだが、利用しているのはどんな人たちなのだろうか。先ほど紹介したように、発祥の地・韓国では若者を中心にブームが広がっていったわけだが、日本でも同じような動きをしている。最も多いのは「16〜20歳」、次いで「21〜25歳」。サービスを始める前、「プリクラのように気軽に利用する人が多いのでは?」(同社の担当者)と予想していたが、実際フタを開けてみると、誕生日や大切な記念日などに利用する人が多いようだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセスランキング
  • 本日
  • 週間

    Digital Business & SaaS Days

    - PR -