ファミリーマートは10月19日より販売を再開した「クリスピーチキン(ハバネロホット)」の単品累計販売数が500万食(10月22日時点)を突破したと発表した。これにより、クリスピーチキンシリーズ(プレーン、チーズ、ハバネロホット)の累計販売数は4000万食に達したという。
クリスピーチキンは、鶏むね肉のやわらかさと凹凸のあるカリッとした衣の食感を楽しむ商品となっている。同社は、2021年3月にプレーンとハバネロホットを発売。想像以上の売れ行きに、発売後4日ほどで一時販売を中止することに。その後、3月末に2品とも販売を再開したものの、ハバネロホットは数量限定だったことから発売2週間ほどで再度販売終了となった。
同社の広報担当によると「ハバネロホットはかなり刺激的な辛さの商品で、当初、定番には向かないと考えておりました。数量限定品で発売する予定だったこともあり、その計画数量しか製造していませんでした。また、海外製造の商品となっており、店舗数分の原料を調達、製造し、日本に運んでくるためには、数カ月を要するので、継続販売したくても難しい状況でした」と話している。
ハバネロホットが売れている理由について、同社は日本人の食の好みの変化や辛さ×うま味の中毒性を挙げた。
「飲食店でも辛さを売りにした商品を多く見かけるように、日本人は年々食に強い辛さを求めるようになったと考えています。辛い商品は女性より男性の方が購入率が高い一方、近年はSNSで辛い料理が写真映えすることから女性もチャレンジするようになっています。
ハバネロホットも、今の時代に合わせ、限界ギリギリまでの辛さで攻めようという結論となり、水がなくても1個ギリギリ食べ切れる辛さを目安にしました。また、辛さのトップを最初に持ってくることで、辛いという印象を強く与えながらも、食べ進めていくとだんだん旨みを感じ、1個をおいしく食べられ、また食べたいと思っていただけるように仕上げています」(広報担当)
クリスピーチキンシリーズは、ファミチキを超える商品になってほしいという思いから、「ファミチキ超えの”問題児”」と題して発売された。ファミマで最も売れている商品を超えることは難しいと思われたものの、発売初週はファミチキの売り上げを超え、名実ともに「ファミチキ超えの”問題児”」になったという。
同社は10月18日に新プライベートブランド「ファミマル」の発表するなど、さまざまな改革や商品開発に取り組む姿勢を見せている。業界2位に位置するファミマ、今後どのような攻防戦を繰り広げるのだろうか。
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