普段「介護食」を準備している人でも、2割弱が「誤嚥」とは何かを知らないキユーピーが調査(1/2 ページ)

» 2021年11月05日 10時48分 公開

 キユーピーは、全国の男女を対象に「介護にまつわる意識調査」を実施した。本調査は今回で6回目。飲み込んだ飲食物や唾液が誤って気管に入ってしまう「誤嚥(ごえん)」を知っているか聞いたところ、普段「介護食」を準備して飲み物にもとろみをつけている人の81.7%は「知っていて、意味も理解している」と答えた。

介護にまつわる意識調査、「誤嚥」について(画像はイメージ)
「誤嚥」について知っていますか?(出所:リリース、以下同)

 通常の食事を準備している人で、誤嚥を「知っていて、意味も理解している」と答えた人は67.1%と高く、誤嚥のリスクが低い層でも気にする人が多かった。一方で、介護食を準備して飲み物にとろみをつけている人でも、「知らなかった」と答えた人は2.9%、「言葉は聞いたことがあった」は15.4%と、2割弱の人は意味を理解しないままとろみづけをしていることが分かった。

とろみに使用する食品は?

 普段飲み物にとろみをつけている人に、「とろみをつけるときに使用する食品」を尋ねた。通常の食事を準備している人では「片栗粉」が72.3%と最も多かったのに対し、介護食を準備している人では「介護用のとろみ調整食品」が59.6%と最も利用されていることが分かった。

「飲み物」にとろみをつけるときに使用する食品は?

 また、普段食べ物にとろみをつけている人に「とろみをつけるときに使用する食品」を聞いた。片栗粉を使用している人は通常の食事の人で84.9%、介護食で50.4%と最も多かった。介護食の人は、次いで介護用のとろみ調整食品が41.2%だった。

「食事」にとろみをつけるときに使用する食品は?

 通常の食事を準備している人は、片栗粉などのなじみある食材を使用し、家族の食事と一緒に作っているようだ。一方で介護食を準備している人は、介護用のとろみ調整食品を飲み物にも食事にも使用し、片栗粉も利用するなど、場面に合わせて使い分けていることが分かった。

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