採用マーケティング支援を行うNo Company(東京都港区)は、SNS上で学生から関心が高い「学生の注目企業2021」を発表した。その結果、最も注目を集めている企業は「スタートトゥデイ」「カバー」ということが分かった。
ランキング作成にはSNS分析ツール「THINK for HR」を使用した。学生が就職活動で参考にする20のメディア(マイナビ、リクナビ、ワンキャリアなど)に掲載された「企業名が入っている記事(該当する企業に関するあらゆる記事)」「企業の社員が取り上げられている記事」が、SNS(Facebook、Twitter)上でどれほど「いいね」や「リツイート」「シェア」「コメント」などのアクションをされたのか、その総量(=エンゲージメント量)を計測し、分類した。
「スタートトゥデイ」「カバー」のエンゲージメント量は10万以上。「スタートトゥデイ」は、前澤友作氏がZOZO退任後に設立した企業だ。社員募集をnoteに公開したことなどが話題を呼んだ。
「カバー」はアプリ開発のほか、VTuber事務所の運営、企画など二次元エンタメ事業に取り組んでいる。人気VTuberの世界観づくりに関われることをフックにした社員募集をWantedlyで発表したことが人気を集めたようだ。
5万〜9万9999エンゲージメントを獲得した企業は「メルタ」「キャスター」「STPR」となった。「メルタ」は、3Dプリント事業をメインに、3D技術を生かしたサービス開発・運営を行っている。創業以来、全社でフルリモートを採用していることで有名な「キャスター」もランクイン。人手不足解消を目的とした、オンライン秘書・採用・経理サービスなどを提供する。「STPR」は、YouTubeやツイキャスなどの動画配信サイトを中心に活動する活動者のサポートをするほか、自主レーベル「STPR Records」の運営、ライブやイベントの企画、グッズの企画制作などを行っている企業だ。
1万〜4万9999エンゲージメントには「Cygames」「小さな一歩」「気象庁」「ANYCOLOR」「CHIMNEY TOWN」「NHK」などが選ばれた。
同社は、直近1年間でエンゲージメントを獲得しやすかったキーワードを分析。「20年度から新型コロナウイルスの影響が続くなか、学生は企業の採用活動の変化に注目しています。なかでも『ワークスタイルの変化』に言及した企業に関心を寄せています。テレワークなど志望企業の働き方がどうなっているのかや、独自の新しい働き方を提唱する企業に興味を持つ学生が増えているようです。
また、『理想』『成長』『挑戦』などのキーワードが入った記事が、高いエンゲージメントを獲得しました。個人が自分のキャリアをより重視するようになった結果、企業の方針と自身のキャリアビジョンが合うかどうかを気にする学生が増えていると考えられます」とコメントした。
調査期間は20年7月1日〜21年6月30日。学生が就職活動で参考にする20メディアの選定方法は、就職活動準備中や内定獲得済みの大学2〜4年生(428人)を対象にアンケートを実施し、収集した。
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