先日、元バイトAKBの梅澤愛優香さんが経営するラーメン店「麺匠 八雲」で食材の産地偽装があったと報じられた。店側は表記と違う食材を使用していたことを認め謝罪、公式サイトには返金の対応を取ることが掲載された。
ラーメン店「麺匠 八雲」
今回の騒動は、2つのラーメン店を経営する店主の梅澤さんが、Twitterで「告発」をしたことが発端だ。
「ラーメン評論家からのセクハラや誹謗(ひぼう)中傷があまりに酷いので出入り禁止にする」と書き込んだことが各種メディアで取り上げられ大きな話題となったが、その直後に週刊文春で産地偽装が報じられると当初の告発騒動がブーメランのように跳ね返った。
週刊文春のインタビューでは産地偽装を認め、「当初は表記通りの食材を使っていたが複数店舗の経営で忙しくなり管理ができなくなっていた。すでに消費者庁には報告している。故意ではなく表記ミスである」と答えている。
今回のトラブルは梅澤さんが元アイドルで直前に告発騒動もあったことから、経営者の個人的な炎上のように捉えられているが、それらの要素を取り除けばコンプライアンスやガバナンスの問題にいきつく。
飲食店の産地偽装は過去に何度も繰り返されてきたが、ミスや勘違いで済まされる軽い問題ではない。その一方で一件当たりの「被害」は少額であることから解決が難しい問題でもある。
消費者トラブルを専門とする司法書士の立場から、産地偽装の問題を考えてみたい。
- コロナに苦しむ飲食店を前払いで応援する「さきめし」、そのリスクは?
コロナ禍で苦しむ飲食店に対して、料金を先払いして応援するサービス「さきめし」。苦しい時に助け合う、良い仕組みであると同時に、お金を先に払ってサービスは後で受けるという、過去にトラブルを繰り返してきた取引形態でもある。そしてこれは、資金決済法で問題となってきた、収納代行と適用除外の仕組みの良い例でもある。
- アメリカのスタバ時給1900円から考える「安い日本」
コーヒーチェーンを展開する米スターバックスが、米国で時間給社員の平均賃金を来夏に平均で17ドル、現在の為替レートで約1900円まで引き上げることが報じられた。日本でも高齢化によって人手不足は深刻な状況にあるが、賃金水準は30年前から横ばいだ。一方で、日本は食料の半分を、エネルギーの大半を輸入に頼っている。現在の傾向が続けば賃金は低く物価は高い状況、つまり「安い日本」から「貧乏な日本」になってしまう日も近い。
- 女子アナのステマ疑惑に揺れるフジテレビ グレーなステマの難しさ
フジテレビが揺れている。テラスハウス出演者に対する誹謗(ひぼう)中傷、放送法の外資規制違反と続き、そして新たに出てきた問題が、女子アナによるステマ疑惑だ。フジテレビの女子アナが、自身のインスタグラムのアカウントで投稿している内容や美容室がアカウントに登場していることはステマにあたるのではないか?
- トヨタ社長が「終身雇用は難しい」と言っても、やっぱり「終身雇用」が必要な理由
トヨタ自動車豊田章男社長の「終身雇用は難しい」発言が大きな波紋を呼んでいる。企業側の厳しい環境はわかるが、終身雇用の維持は日本企業の責任ではないのか? そう考える4つの理由をまとめる。
- フジテレビの女子アナによるステマ疑惑が金銭トラブルに発展した理由
先日から話題になっていたフジテレビ女子アナのステマ疑惑に、新しい問題が発生した。エステサロンを無料で利用していた女子アナとサロンとの間でトラブルが発生したという。4月にはフジテレビの複数のアナウンサーが美容室から無償でサービスを受け、その代わりに自身の写真を使わせていたとしてステマ疑惑が大きく報じられた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.