「SNSで話題のあの商品はどうやって開発したの?」「なぜこの会社はこんな取り組みを進めているの?」ちょっと気になっていた企業の“なぜ”をコンパクトに紹介します。
サービスや製品に込めた思いや苦労話など、担当者にしか分からない「裏側」を徹底取材。仕事が忙しくて、じっくりと情報を得ることができない人でも読めるよう、できるだけ簡潔にまとめています。テレワーク中の息抜きや移動時間、就寝前に「3分インタビュー」でサクッと情報収集!
「おいしいものは、脂肪と糖でできている。」という有名なコピーがある。「からだすこやか茶W」のコピーで、個人的にこの意見に賛成である。ラーメンやカレー、アイスにドーナツなど世の中はジャンクフードであふれている。健康になりたいのに、不健康だと一目で分かるおいしそうなものに手を伸ばしてしまう。
ジャンクとヘルシーが交わることはないと思っていたものの、植物由来原料を使用した担々麺やカレー、ドーナツ、アイスに銀座ロフト店で出合うことに。「ジャンキーといいつつ、味は控えめで物足りないやつなんだろう」と疑っていたが驚いた。スパイスの効いたカレーに、ドーナツは米国のもののような甘みと食感がある。
どのように開発されたのか。開発元のTWO(東京都渋谷区)の東義和社長と開発責任者の及川圭司氏に話を聞いた。
――”ヘルシージャンクフード”をコンセプトとされていますが、どういったブランドなのでしょうか?
東: 2foodsは、プラントベースフード(植物由来原料)を使用した食べ物を提供するブランドです。現在は、カレーや担々麺、ドーナツを中心に60種類ほどの商品を販売しています。一番人気は「ラズベリーピスタチオドーナツ」(418円)です。
四半期に一度、10〜15商品を入れ替えることで、常に新しい商品を楽しんでもらえるようにしています。ドーナツやカレーなど一見、カロリーが高そうな食べ物がヘルシーというギャップにワクワクしてほしいです。
――プラントベースは、味も量も物足りない感じがするのですが、2foodsの商品はかなり味がしっかりついている印象を受けました。どういった工夫をされているのでしょうか?
及川: ドーナツでは、一般的に使用される白砂糖は使っていません。オーガニックシロップなど砂糖の1.4倍甘さを感じやすい代替品を使用しています。白砂糖の原料であるサトウキビを精製する際、ろ過のために牛骨炭や骨炭という牛の骨が使われています。環境に悪いといわれている牛を製造過程から取り除きました。
そのほか、着色料の代わりに使用する果物の量を増やしたり、発酵時間を通常の6倍にしたり、油の吸収を50%抑えるフライヤーを使用するなど複数の工夫を凝らしています。
「まるでバターチキンカレー」(968円)は、肉不使用をカバーするために風味に力を入れました。さまざまなスパイスを調合して、うま味を演出しています。スパイスを効かせることで、塩分を控えめにできます。もちろん中のチキンも大豆ミートです。ライスは玄米とカリフラワーライスを混ぜることで、糖質を下げています。
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