別のオンライン講座「最前線・メタバース6講」は29.9元(約530円)とお手頃価格が受けて既に約5万人が購入、売り上げは約2700万円に上る。こちらは合計1時間の講義を全て履修すると、英フィナンシャル・タイムズ中国版の顧問を務める主催者がサインした卒業証書を授与されるそうだ。
SNSには「メタバース連盟」などといったアカウント、オンラインサロンが大量出現し、無料のオンラインイベントを開催し、有料オフラインのイベントに誘導する組織も問題になっている。
メタバース商法の横行は、大手IT企業にとって大迷惑のようだ。テンセントやアリババ、バイトダンスが相次ぎ「アリババ・メタバース」「QQメタバース」など自社やサービス名と「メタバース」を組合わせた商標を申請しているが、新事業の準備ではなく他者に悪用されないための防衛措置と見られている。
検索ポータル・バイドゥ(百度)の馬傑副総裁は今月開かれた自社のイベントで、「メタバースでひともうけを考える企業は多く、どれが本物か見分けがつかない状態だ。今は期待値だけが上がっており、来年後半か再来年にはバブルがはじけると信じている」と苛立ちを隠さなかった。
早稲田大学政治経済学部卒。西日本新聞社を経て、中国・大連に国費博士留学および少数民族向けの大学で講師。2016年夏以降東京で、執筆、翻訳、教育などを行う。法政大学MBA兼任講師(コミュニケーション・マネジメント)。帰国して日本語教師と通訳案内士の資格も取得。
最新刊は、「新型コロナ VS 中国14億人」(小学館新書)。twitter:sanadi37。
テンセント、株価急落に続き「未成年者保護法違反」で提訴。毒物ゲーム「王者栄耀」が標的に
ジェンダーレス男子、タレント二世も起用NG。中国エンタメ界に吹き荒れる大統制
中国は空前の猫ブーム。中国ネコノミクスが生んだ、利回り10%の「エア猫投資詐欺」
「倍返しより転職しろ」「メガバンクは修羅の世界」半沢直樹にはまる中国人の突っ込み
米国のWeChat禁止令で「ファーウェイが伸びアップルが失墜」の可能性Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング