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美大生の進路はどうなっている? キャリアの実態人材バリュー(1/4 ページ)

» 2021年12月12日 10時57分 公開
[増沢隆太INSIGHT NOW!]
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著者プロフィール:増沢隆太(ますざわ・りゅうた):

株式会社RMロンドンパートナーズ代表取締役。キャリアとコミュニケーションの専門家として、芸能人や政治家の謝罪会見などをコミュニケーションや危機管理の視点で、テレビ、ラジオ、新聞等において解説している。大学や企業でのキャリア開発やコミュニケーション講座を全国で展開中。著書「謝罪の作法」他多数。


 美大生と言えば、世捨て人のような服装で日々退廃的な暮らしをしたり、昭和のヒッピーをイメージする大人もいるかもしれません。現代アートの高騰で、作品がとんでもない値段で取引される作家もいる一方、昔は「売れない芸術家」や売れない音楽家はダメ人間の象徴でした。しかし実際の美大はそんな変人の居場所とは違いました。

 美大=絵という貧困なイメージしかない私でしたが、実際には現代アート的ないかにも芸術的な創作だけでなく、金属やガラス、木などさまざまな素材による造形、伝統工芸、インダストリアルデザインに近いさまざまな作品作りという、かなり「普通な」印象です。普通と言っても私が普段いる総合大学と雰囲気がほとんど変わらないという意味で(私の回りも理工系の博士学生ばかりなので、あまり普通ではないかも)キャンパス内や回廊にも塑像があるなど、おしゃれな空間ではあるものの、ごく普通の大学生たちです。美術系の場合、女子学生比率が高いので、秋美も女子の割合がかなり多い印象です。しかし学生はものすごいぶっ飛んだファッションでもなく、ごく普通の子たちです。

 あ、先生の中にはいかにもクリエイターっぽい方が見えますね。といっても広告代理店のクリエイティブの方みたい。

 理工系教員の変わった方よりマトモかも。どうやらそこまで暗黒大陸でも魔人の巣窟でもなさそうです。

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