意外だったのは、当初は30代男性に最も売れると考えていたが、20〜50代の男性にほぼ均一に支持されたことだ。また、他のにんにく商品は女性(主婦層)が約6割購入するという傾向がある一方、にんにく背脂は男性が約58%購入していた。
他の調味料と比べ、独身層の購入する割合が高いことも分かった。一般的に、調味料は熟年層や世帯を持つ人が「家族のために」購入するケースが多いという。一方、にんにく背脂は「自分のため」の調味料という性格が強い。味に関して価値観が多様化している中、新しいニーズを掘り起こした格好だ。
「コロナ禍のせいで、思うように外出できない人が多かったです。そうしたストレスを食で解消したいというニーズがあったのではないでしょうか」と高松氏は分析する。
エスビー食品の中ではやや“異色”の存在だったにんにく背脂だが、ターゲットやコンセプトが明確だったことで、好調な販売につながったようだ。
【2021年12月22日午前10時40分 一部記述を修正しました】
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