【まとめ】2021年下半期〜22年春に値上げする商品・サービスは?ディズニーは最大9400円に(1/2 ページ)

» 2021年12月27日 11時50分 公開
[熊谷紗希ITmedia]

 2021年が終わろうとしている。新型コロナウイルスで抑制していた消費の反動として「リベンジ消費」が盛り上がりを見せている。一方、食品メーカーや外食企業、テーマパークなどが値上げを発表しており、消費意欲を減退させる懸念もある。2021年下半期〜22年春に値上げする商品・サービスを一覧にまとめてみた。

2021年下半期〜22年春に値上げする商品・サービスとは?(画像:ゲッティイメージズより)

21年下半期で値上げしたもの

 まず、大きな話題となった値上げの1つはたばこ税増税だろう。紙巻きたばこが1本あたり約1円の増税となったほか、加熱式たばこも対象となった。

 外食産業は、吉野家が牛丼並盛を39円値上げした。中盛り・大盛りなどのサイズ変更も値上げの対象となった。すき家も12月から並盛を50円、その他のサイズを最大70円値上げしている。いきなり!ステーキもハンバーグとグリルチキン以外のステーキ商品の価格を見直した。看板商品「ワイルドステーキ」は150グラム当たり165円の値上げだ。3社とも「原材料の価格高騰」を理由として挙げている。

 高級食パン専門店の乃が美は、「生」食パン レギュラー(2斤)を中心にサイズ違いも含め最大108円値上げした。

たばこと外食産業での値上げ

 テーマパークでは、東京ディズニーランド・シーが価格変動制により、繁忙期の入園料を最大700円値上げ、閑散期は300円の値下げとした。繁忙期の入園料は最大で9400円になる。その他、10月に大手電力10社と大手都市ガス4社がそれぞれ値上げ。11月には化学メーカーのカネカが、塩化ビニル樹脂1キログラム当たり40円以上の値上げに踏み切った。

ディズニーは繁忙期の入園料が最大9400円に

 最も多く値上げを発表したのは、食品関連だろう。各社、原材料価格の高騰や政府売渡価格の改定に伴い値上げを発表した。山崎パン、フジパン、敷島製パン(Pasco)は10月に和洋菓子の価格を改定した。山崎パンは「まるごとバナナ」などを含む商品を平均7.0%値上げする。フジパンは平均8.4%、敷島製パンは平均7.4%の値上げを発表した。

 家庭用バター・マーガリン類では、雪印メグミルクが計14品と明治が計9品を最大12%値上げする。家庭用コーヒーでは10月から、キーコーヒー、味の素AGFが対象商品の店頭価格を20%ほど上昇させた。

 11月には、日清オイリオと日清製粉が値上げを実施した。日清オイリオは家庭用食用油の価格を1キログラム当たり30円以上引き上げる方針を示した。日清製粉は、政府売渡価格の引き上げに伴い、強力系小麦粉などの値上げに踏み切った。

最も多く「値上げ」を発表したのは食品関連
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