クルマはどう進化する? 新車から読み解く業界動向
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» 2022年01月07日 07時00分 公開

ソニーも参入 各社からEV出そろう2022年、消費者は本当にEVを選ぶ?鈴木ケンイチ「自動車市場を読み解く」(1/3 ページ)

22年は、これまで以上に「EV」に注目の年となることは間違いありません。なぜなら、22年は市場に販売できるEVがそろう年になるからです。

[鈴木ケンイチ,ITmedia]

 2022年の新年早々にビッグニュースが飛び出ました。それがソニーによる「EVの市場投入を本格的に検討する」というものです。

 ソニーは、2年前の1月に開催された「CES2020」において、オリジナルのEVを発表し話題となりました。そのときは「EVメーカーになるつもりはない」と説明していましたが、なんと今年の「CES 2022」では、一転して、「市場投入を検討する」と発表したのです。EVの開発自体は継続して進めていたといいますから、その経過で自信をつけたのでしょうか。もしくは時流を読んで、「EVはビジネスになる」と勝負をかけたのかもしれません。

ソニーが発表したSUVタイプの試作車両(VISION-S 02)

各社からEVが出そろう2022年

 どちらにせよ、22年は、これまで以上に「EV」に注目の年となることは間違いありません。なぜなら、22年は市場に販売できるEVがそろう年になるからです。

 これまで、政治家やメディア、一部の自動車メーカーが「これからはEVだ」「EVシフトだ」と、声高に主張していても、実際に販売されているEVは、それほど多いわけではありませんでした。なによりも、世界トップ・クラスの大メーカーであるトヨタがEVを大々的に売っていなかったのです。

 ところが、21年の暮れにトヨタが「30年までに30車種のEVを展開する」と宣言。その1号車である「bZ4X」は22年年央から発売するというのです。これで流れがガラリと変わります。

トヨタの「bZ4X」

 「bZ4X」は、トヨタとスバルが共同開発しており、EV専用プラットフォームを採用しています。全長4690ミリ、全幅1860ミリのミッドサイズのSUVで、71.4kWhのリチウムイオン電池を搭載して、航続距離は最大500キロ前後になるとか。また、同じプラットフォームを使って4モデルを用意して、シリーズになることも発表されています。価格は発表されていませんが、62kWhの電池を搭載する日産リーフの価格が440万〜500万円であることを考えれば、それよりもちょっと上というのが妥当なラインではないでしょうか。

 また、共同開発ですから、当然、スバル版のEV「SOLTERRA(ソルテラ)」も22年年央に市場導入されるそうです。

 さらに、日産と三菱自動車は22年初頭に、軽自動車クラスのEVを発売すると予告しています。バッテリーは20kWhと、ちょっと少なめですが、その分価格は約200万円からと、買いやすく値付けされています。

 トヨタとスバルがSUVのEVを投入し、日産と三菱自動車が軽自動車のEVを投入するというのが、現時点で分かっている日本の新型EV登場の予定です。

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