花王は1月12日、商品のパッケージに添付している「プラスチック製アイキャッチシール」の生産を2021年12月末で終了したと発表した。プラスチックの使用量削減に向けた取り組みで、廃棄によるごみの発生を防ぐため、物流・店頭の在庫が無くなるまで販売は継続するとしている。
プラスチック製アイキャッチシールは、消費者が商品を購入する際に、商品特徴や正しい使用方法などを的確に訴求できるメリットがある半面、プラスチック使用量が増え、プラスチックごみや廃棄時のCO2が増大するといった課題があった。そこで同社は、アイキャッチシールに記載していた情報を、ボトル容器へ直接記載するなどの取り組みを進め、アイキャッチシールの全廃を達成した。
また、誤購入や誤使用を防ぐために必要に応じて添付する注意表示ラベルは、素材をプラスチックからFSC認証紙へと変更。この取り組みにより、約60トンのプラスチックを削減できるとしている。
同社は19年9月に、プラスチック循環社会の実現に向けて「リデュースイノベーション」「リサイクルイノベーション」に注力していくことを発表。その一環として、21年末までにプラスチック製アイキャッチシールの全廃を目指すとしていた。
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