現在の転職市場について、50代の雇用の流動性をどのように感じるかと質問したところ、45%が「流動性が低い」(低い:8%、どちらかといえば低い:37%)と回答した。
「流動性が低い」と答えた人に、その理由を聞くと、最も多い回答は「企業が50代の活用策を考えられていないため」(53%)で、「企業ニーズはありそうだが求人として市場に出ていないため」(29%)、「定年延長で企業コストが嵩み採用自体が鈍化しているため」(27%)と続いた。
ミドル・シニアの活用について取り組みを行なっている企業は何割程度あると感じるかと尋ねると、「5割以上」(29%)、「4割以上」(11%)、「3割以上」(32%)という結果になった。
ミドル・シニアの活用についてどのような取り組みを行っている企業が多いと感じるかという質問に対し、「年齢軸にとらわれない人事管理」(59%)が最も多く、「柔軟で多様な働き方への取り組み」(38%)、「人事制度改革」(31%)と続いた。
実際行われている企業の取り組みについての具体的なエピソードとしては、「人事部が現在の求人環境について経営層へ説明を行ない、若手社員を獲得することの難しさを説いてミドル・シニア層の採用を開始した企業があった」「まずは顧問や契約社員など非正規採用で受け入れ、お互いの意向が合えば正社員や幹部に登用するという形があった」といったものが寄せられた。
インターネットを使った調査で、「ミドルの転職」を利用する転職コンサルタント199人が回答した。調査期間は1月13日から19日まで。
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