関西クリーンサービスを運営するA-LIFE(大阪市)は、役所に勤務している職員を対象に「ゴミ問題の実態」に関する調査を実施した。ゴミ屋敷の住人を年齢別で見たところ、「70代以上」(45.7%)が最も多いことが分かった。
近年、社会問題の一つとして深刻化しているのがゴミ屋敷問題だ。悪臭や害虫・害獣の発生が原因で近隣住民とトラブルになるケースは少なくない。ゴミ屋敷の住人で「70代以上」に次いで多かったのは、「60代」(22.8%)だった。以下、「50代」(16.6%)、「40代」(8.3%)、「30代」(3.9%)と、年齢層が高くなるほど割合が高くなることが分かった。
50代以上が8割超を占めていることから、A-LIFEでは「身体的な衰えや、認知症といった病気によって片づけるのが難しくなり、ゴミ屋敷になってしまうのかもしれない」と分析している。
どんな人がゴミ屋敷問題を抱えてしまうのか。最も多いのは「一人暮らしをしている人」(57.1%)で、以下「物を捨てるのが苦手な人」(28.0%)、「定職に就いていない人」(23.0%)と続く。
この結果からは、散らかっていることを注意してくれる人が周囲にいなかったり、病気や精神状態の変化によって判断力や気力が低下し、物を捨てられなくなったりすることがゴミ屋敷に問題を起こしてしまう原因と推測される。
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