従来の食洗機は、置き型、あるいはキッチンへのビルトインが一般的だが、ザ・ウォッシャー・プロは、デザインパネルが付いた本体に超音波を発生させる装置が接続された仕様だ。この装置を自宅のシンクや洗い桶にセットし、水をため、食器を並べる。すると、装置に内蔵されたヴァイブレータが1秒に4万回振動し、無数のマイクロバブルが発生。これらが破裂する際に起こる強い衝撃波が、汚れを破壊するという。
洗浄にかかる時間は、例えば、数点のマグカップは約30秒、数点の皿、マグカップ、フォークは約3分、40〜50点のお皿やカップの組み合わせは約10分。一般的な食洗機は洗浄から乾燥まで1〜2時間かかるため、大幅な時短といえるだろう。
基本的な仕組みは超音波式のメガネ洗浄機と同じだが、家庭用のメガネ洗浄機の出力が20〜50ワットに対し、ザ・ウォッシャー・プロは350ワットとパワフルなため、油汚れも落とせるようだ。洗剤を使わなくても一定レベルの汚れは落とせるため、軽い汚れは洗剤なしで、油汚れがひどい場合は洗剤ありを推奨しているとのこと。
電気代は、平均洗浄時間を6分とし、一般公開されている電気代シミュレーションサイトで計算した結果、1回で平均1円という結果に。一般的な据え置き型の食洗機の場合、1回当たりの電気代が20円程度であるため、電気代の節約にもなりそうだ。
キャンプなどのアウトドアでも使用可能で、野菜や海鮮のほか、一般の食洗機では利用できない銀・銅製、金・銀メッキ製、高温に弱いもの、小さくて軽いもの、ワイングラスなど壊れやすいもの、メガネ、換気扇など、幅広く洗浄できる。運転音は電子レンジよりも大きく、洗濯機よりも静かだそう。
おまけ機能として、ウイスキーやワインを20分ほど漬けて熟成させ、まろやかさを引き出したり、缶ビールを5秒漬けて泡をクリーミーにすることも。食器洗いだけでない付加価値が多いのも特徴だ。
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