採用にはHERPを利用している。上場後、社員数2倍近くまで採用を加速させたが、採用担当1人では管理が煩雑で、全体の進捗管理を行う必要もあった。HERPの導入で、「誰がみても進捗が分かりやすくなった」と平岡氏はいう。改善希望点としては、分析機能のさらなる充実に期待しているという。
人事系のツールとしては、識学クラウドを導入している。これは、Webアンケートにより、組織運営の状態を8個の評価軸で明らかにし、改善につなげるというサーベイツールだ。
一方で、入退社関連の書類は、社労士との連携で対応している。「まだ専用のツールを入れるほどではない」(平岡氏)という見立てだ。人事評価についても、現時点ではスプレッドシートで管理が実現できている。
契約についてはクラウドサインを21年10月に導入。電子契約の送信だけでなく、受け取った契約書をスキャンしてクラウドサインに入れ、管理にも利用している。また、現場と法務との契約関連のやりとりでは、ワークフローツールではなく、プロジェクト管理ツールのbacklogを利用している。いわゆるチケットベースの管理ツールであり、エンジニア向けだがバックオフィスでも活用できるという例だ。
なお、グループウェアにはGoogle Workspace、チャットにはSlack、ストレージはGoogleドライブという、定番の構成だ。また、ナレッジ共有には21年4月にNotionを導入した。
当連載では、各社がどんなSaaSをバックオフィスに導入しているのか、その実態を聞く。自社の利用しているSaaSについて話していただける企業があったら、ぜひ編集部まで連絡してほしい。
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