「日本人コーチの下急成長」「米国から帰化、モデル兼業」中国Z世代金メダリストの広告価値が急騰浦上早苗「中国式ニューエコノミー」(3/5 ページ)

» 2022年02月17日 07時10分 公開
[浦上早苗ITmedia]

 蘇選手と共に、今大会で中国に熱狂をもたらしたもう一人の新星が、フリースタイルスキーの谷愛凌選手(18歳)だ。

 米国人の父と中国人の母を持つ彼女の英語名はアイリーン・グー。米国で生まれ育ち15歳でワールドカップ(W杯)初優勝、19年に中国代表に転身することを発表した。

 スノボの蘇選手が佐藤コーチの育成によって頭角を現したのに対し、谷選手は複数の金が期待できるスターの「輸入」と言っていいだろう。実際、同選手は8日に決勝が行われた新種目女子ビッグエアで初代女王となり、15日には女子スロープスタイルで銀メダルを獲得した。

 モデルとしても活躍する容姿、スタンフォード大学入学が内定している才媛ぶり、さらに「北京訛りの中国語」も加わり、谷選手は完ぺきなアイコンとして絶大な人気を誇る。

谷選手は、米国の自動車ブランド、キャデラックの広告も担う(出典:中国キャデラック

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