サントリー食品インターナショナルは3月4日、2022年のマーケティング戦略を発表した。「コーヒー飲料の可能性を拡げ続ける」をテーマに、8月に30周年を迎えるBOSSブランドのさらなる売上向上を目指す。
BOSSブランドは20年、新型コロナウイルスの影響を大きく受け、発売以降初めて前年販売数を下回った。21年は引き続き新型コロナの影響を受けながらも、販売実績は前年比103%となる1億590万ケースを記録。飲料市場全体の伸び(同103%)を上回り、再成長の兆しを見せた。
そのけん引役となったのが、人気シリーズ「クラフトボス」だ。シリーズ全体で、過去最高実績となるの4000万ケース(24本入り)を売り上げた。
クラフトボスのコーヒーカテゴリーは前年比1割増、紅茶シリーズは「フルーツティー」が好評で、同3割増をを記録している。ブランド開発部長の柳井慎一郎氏は好調の理由を、「クラフトボスは21年3月に中身とパッケージを大幅にリニューアルした。ぼこぼこボトルの採用も好調の大きな要因だと考える」と分析した。
一方、ブランドの中心であるショート缶と呼ばれるSOT缶は、前年を下回る結果となった。同社は、外出自粛の影響を最も大きく受ける自動販売機での販売構成が高いことが要因だと分析している。
売り上げは縮小しているものの、ヘビーユーザーとのコミュニケーションを重視する姿勢を強調し、「ザ・ドリフターズ」「ゴジラ」「競馬」などとのコラボ企画やデジタル広告を強化。ショート缶市場でのシェアを拡大した。
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