では、仮想通貨はSDGs的に、ネガティブなのだろうか、ポジティブなのだろうか。このように各種の仕組みを見ていくと、一口に“仮想通貨”というだけでは、どちらとも言いがたい。
BITPOINTの小田氏は、現在の状況をこのように評価する。「ネガティブ、ポジティブの両方がある。ただしこの流れはもう止められない。これだけ大きくなったマーケットと産業をどううまく活用していくかが重要だ」
ビットコインが大量の電力を消費しているのは事実だが、ビットコインだけが仮想通貨ではないし、仮想通貨の基盤であるブロックチェーンはSDGsの実現にも貢献している。そして、ビットコインマイニングが本当に再エネの余剰電力を使っているのなら、環境への影響は意外と小さいかもしれない。
なにより、世界では仮想通貨の保有者比率が急速に上昇している。この現実を受け止めた上で、いかにSDGsに貢献した使い方を模索するかが求められる。
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