大正製薬は、JR新宿駅の南改札内に市販薬の販売機を設置する実証実験を5月下旬から開始する。市販薬を購入できる場所や時間を増やし、販路開拓を進める。
実証実験は、イノベーション促進のために一時的に規制を緩和する「新技術等実証制度(規制のサンドボックス制度)」を活用する。IoT自動販売システムの企画・開発を行うブイシンク(東京都千代田区)と事業協業契約を締結し、「クスリの販売機」を新宿駅南改札内のドラッグストア付近に設置する。
取り扱う商品は、風邪薬の「パブロン」シリーズや解熱鎮痛薬の「ナロン」シリーズ、鼻炎治療薬の「クラリチン」など約30品目の一般用医薬品。同社製品のうち、第2類医薬品、第3類医薬品、医薬部外品を展開する。
利用者が販売機のタッチパネルで商品を選択した後、ドラッグストアの薬剤師などが内容を確認。販売を許可すると、商品を取り出せるようになるという。実証期間は3カ月間の予定で、決済は交通系ICカードのみに対応する。
同社は「薬局やドラッグストアと協力し、これまで一般用医薬品を購入することができなかった場所や時間でも購入できる方法の実現を目指す」としている。
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