消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
ノンアルコールビール・ローアルコールビール専門メディア「Alldrop」を運営するLANY(東京都渋谷区)は、20〜60代の男女を対象に「お酒が飲めない人のお酒への意識」に関する調査を実施した。お酒が飲めない人に、お酒の場は好きか聞いたところ、67.9%が「いいえ」と答えた。
「いいえ」と答えた人からは、「周囲のテンションがどんどん高くなっていくのについていけないから」(20代女性)、「悪酔いしてしまった人の絡み方が苦手だから」(30代男性)、「お酒が飲めないので会費が高く感じるから」(30代男性)という声が聞かれた。
また、「お酒を飲むことが前提で、飲めないというとつまらなそうな顔をする人がいまだにいるから」(30代女性)というコメントもあった。
「はい」(32.1%)と答えた人からは、「みんなで楽しく食べたり飲んだりしているのは、すごくテンションが上って好き」(40代男性)、「普段は見れない顔を垣間見ることができるので」(30代女性)などの意見が聞かれた。
LANYは、「お酒の場では酔って普段しないような話をすることもあり、それを楽しんでいる人が多かった。もともと話すのが好きな人は、お酒が飲めなくても楽しめるのかもしれない」とコメントした。
お酒の場で困ることは何かを尋ねた。1位は「周りのテンションについていけない」(69人)、2位は「金額が高い」(67人)、3位は「飲めないのに飲まされる」(44人)だった。
お酒が飲めない人に、今まで飲めなくて得したことはあるか聞いた。すると、「少し安くしてもらえたり、コースであっても別でデザートをすすめられる、記憶が飛ばない」(40代女性)、「翌日の予定に響いたりすることがない。家に帰ってからも作業する余裕がある」(30代女性)など、「健康」「お金を使わない」に関する回答が多かったという。一方で、「得したことはない」と答えた人も10人程度おり、「お酒が飲めたほうが絶対楽しい」(50代女性)という声もあった。
LANYは、「最近では飲食店への規制が緩まり時短要請もなくなり、人数制限も緩和されている。今後は飲み会やイベントが増えていくことが予想されるが、飲めない人への配慮は忘れないようにして、全員が楽しめるような場にすることが必要だ」とコメントした。
今回の調査は、20〜60代の男女を対象にインターネットで実施した。期間は4月3〜5日で、131人から回答を得た。
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